症例紹介

鳥の金属が写るレントゲンの話

金属の誤飲は鳥の診察では頻繫に目にするトラブルです。しかし、金属を食べた瞬間を目にすることは少なく、自宅で診断を取るのは困難と思いますので、お話します。

 

基本は吐いたりや食欲不振、緑色便でレントゲン検査を行い、金属が見つかるケースが多いです。

一方で症状のない金属の誤飲もあり、健診の「鳥のレントゲンコース」はご利用頂いている飼い主さんは年々多くなってきましたので、偶然に発見することもあります。健診で来て金属が見つかるという事は「症状のない金属の誤飲」です。

世の中には「症状のない金属の誤飲」はかなり多くあるのではないかと予想しています。

最低限の予防として、金属のオモチャや針金、さびたケージは避ける方が良いです。

それでも、室内には多くの金属が存在するのは普通ですから、誤飲してないとは言い切れないですので、注意したいです。

また、逆に「金属誤飲が疑わしいけど、レントゲンに映らない」もあります。

水に溶けているときや、粉末状のときは検査で「証拠」を押さえる事ができませんので、飼育の状況から推察して治療します。

吐き気や緑色便の時はレントゲン検査は有効な検査になりますので、ご案内する事があります。

 

BEN犬猫エキゾの病院

院長 石川雅章