院長紹介

院長プロフィール

院長

Masaaki Ishikawa

はじめまして。院長の石川雅章です。BEN犬猫エキゾの病院は、千葉でも数少ない「エキゾチックアニマルの専門的な治療を行う動物病院」として、日々多くの動物たちと飼い主様に向き合っています。当院では診察室の環境や設備にもこだわり、動物たちの負担を最小限に抑えた診察を大切にしています。

特に外科処置を伴う手術でこだわるのが、縫合の丁寧さです。きれいな縫合は、傷口が目立ちにくく自咬のリスクを減らせるため、手術後の順調な回復や動物たちのストレス軽減が期待できます。小さく繊細な動物が多いエキゾチックアニマルの治療・手術で培われた技術力は、ワンちゃんやネコちゃんの治療にも応用し、精度の高い治療の提供にもつながっています。

治療以外にも健康診断やワクチン接種、飼育相談など、動物たちが毎日を快適に暮らせるようなサポートもしておりますので、不安なことやわからないことは、何でも当院にご相談ください。
当院ではこれからも地域の皆様に寄り添い、動物たちの健康と命を支える動物病院であり続けます。

趣味

釣り:検見川浜や印旛新川でよく釣りをしていました。水のある所へ行くだけでも気分転換になります。
格闘技:極真空手初段。高校の頃は当院の近くの道場に通っていました。

略歴

千葉県船橋市出身

2009年
北里大学卒業
ワールド動物病院勤務 大阪
2012年
K’sペットクリニック勤務 東京
2013年
ハート動物クリニック勤務 愛知
2017年
BEN犬猫エキゾの病院 開院

所属団体

  • 日本獣医エキゾチック動物学会
  • 鳥類臨床研究会
  • 千葉市獣医師会

過去の発表

2011年 ピルビン酸キナーゼ欠損症が疑われるアビシニアンの3例
2013年 脱毛を伴うシマリスに甲状腺製剤を投与した2例
2014年 尿路閉塞を起こしたフェレットにCT検査を行った1例
2015年 腹水と子宮疾患を認めたウサギの1例 ジャンガリアンハムスターにみられた卵巣膿瘍の1例
2016年 モルモットの慢性リンパ球性白血病にマシチニブを使用した1例
2017年 外科的整復を行った踵骨骨折のウサギの3例 死後剖検で精上皮腫と診断されたギリシャリクガメの1例
2018年 ヒョウモントカゲモドキに肉芽腫性卵巣炎がみられた1例
2019年 アゴヒゲトカゲにみられた真菌性脳炎の1例
2020年 カリフォルニアキングスネークの線維肉腫にモーズペーストを使用した1例
2021年 慢性下痢のゴールデンハムスターにパロモマイシンを使用した1例

院長インタビュー

獣医師をめざし開業に至るまで

Q.獣医師を志したきっかけと開業までの歩みについて教えて下さい。
幼少期からハムスターやセキセイインコ、カメやカエルなど、多くの動物たちの飼育を経験してきました。動物たちが身近にいる環境で育ったこともあり、将来の夢として「獣医師」を考えるようになったのです。進学後は大学で勉強する傍ら、実際に獣医師のもとを訪ねて実習をさせてもらい、エキゾチックアニマルへの理解を深めていきました。

開業までにいくつかの動物病院で経験を積むなかで、「ワンちゃんやネコちゃんに加えて、エキゾチックアニマルの治療もしっかりと両立させる」という自分のスタイルを見つけることができました。そして、2017年3月に開業し、現在に至ります。

Q.治療技術はどのようにして身につけたのですか?
特にエキゾチックアニマルの多くは、皮膚が非常に薄いものです。手術できれいに縫わないと手術後に傷口が開いたり、動物たちのストレスになったりする恐れがあります。使用する糸や縫い方、どこを縫えば体にかかる負担を抑えられるかなどを考え、手術前にはシミュレーションを繰り返し行うことを大切にしています。
手術のスピードや正確性も大幅に向上し、動物たちの痛みやストレスが少なくなり、手術後の回復も良好な子ばかりです。

また、勉強会への参加はもちろん、毎年欠かさず行っているのが学会での研究発表です。
動物たちの体はまだ解明されていないことが多くあります。研究から明らかになった新しい事実を治療の現場に還元し、動物たちの健康や命を守れるように自己研鑽を常に続けています。

開業から現在に至るまで

Q.治療で大切にされていることは何ですか?
「触りすぎず、見過ぎない」ということを大切にしています。触りすぎや見過ぎは、動物たちに過剰なストレスを与え、体に負担をかける恐れがあるからです。まずは診察室の雰囲気や環境に慣れてもらい、そこではじめて視診や触診を行います。その後は症例や状態を見極めながら、追加で必要な検査を実施します。

Q.院内の設備にはどのようなこだわりがありますか?
まず「ニオイ」は動物たちにとって、ストレスの原因になる要素のひとつです。当院では肉食動物と草食動物で診察室を分け、ニオイによる刺激を与えないように配慮しています。診察室はお連れになる動物の特徴に合わせて事前にセッティングし、常にベストな環境での診察を徹底しています。
エキゾチックアニマルは非常に繊細かつ敏感です。わずかな力や衝撃が命に関わる恐れもあります。診察室の天井には酸素チューブを設置しており、緊急を要する場合は即席の酸素室に早変わりします。検査設備には、0.1mlというごく少量の血液から血液検査を実現する装置を導入し、体にかかる負担を最小限に抑えた治療の提供が可能です。
また、ウサギの場合は落下リスクを考えて診察台の上には乗せず、床で診察を行うなどの事故防止にも取り組んでいます。
動物たちそれぞれの特性を理解しているからこそ、すぐ適切に対応できる環境が当院にはあります。

Q.明るい雰囲気がある待合室も印象的です!
過去にアメリカのシアトルの学会に行った際、身近にあったのがスターバックスでした。町に溶け込むようにオシャレナなカフェが並び、現地の獣医師はそのコーヒーを飲み、楽しそうに討論を行っていました。その様子に感銘を受けスターバックスをイメージし、緑色や茶色などのアースカラーと間接照明で、リラックスできる空間を演出しています。
待合室には、たくさんの書籍を置いています。中には貴重な本もあり、どれも患者様に一度は読んでいただきたい1冊ばかりです。お待ちの際はぜひ書籍をお手に取り、今後の飼育の参考にしていただける時間をお過ごしください。

医院のこれからについて

Q.飼い主様に伝えたいことをお願いします。
私は千葉県出身ですが、千葉県にはエキゾチックアニマルを診察してくれる動物病院が不足していると、開業前からずっと思っていました。エキゾチックアニマルを含める動物たちは、自分の病気や体調不良を隠しがちです。「気づいた頃には症状が悪化しているが、診療してくれる動物病院が近くにない」という問題があったのです。

当院はワンちゃんやネコちゃん、その他のエキゾチックアニマルなど、多くの症例に対応してきた経験があります。エキゾチックアニマルの専門的な治療や高度な手術も可能ですので、どうぞ安心してお越しください。

また、動物病院といえば、「何か問題が起きてから行く場所」というイメージがあるかもしれませんが、問題が起きないように事前に対処することが大切です。 当院では、健康診断や飼育相談も積極的に行っています。正しい飼育環境や食事内容などを丁寧にアドバイスし、動物たちがご自宅で快適に暮らせるようにサポートしてまいりますので、いつでもお気軽にご相談ください。