症例紹介
砂漠のトカゲモドキは太らせない話
BEN犬猫エキゾの病院石川です。
当院はヒョウモントカゲモドキをはじめとしたトカゲモドキの治療をを日々行っています。
飼育の要点の一つに「太らせない」が挙げられます。
砂漠の動物である「レオパ」や「ニシアフ」は脂肪を尾に蓄えて、水や食料のない時期をやり過ごす性質があります。
ラクダの「コブ」は脂肪で出来ているのと同じです。
「長生きする」が目標であれば毎日たべたり、過食は避けるべきで、やや控えめ位のペースにすると良いです。
もちろん、カルシウムやビタミン不足にしてはいけませんので、サプリなどで補いながら食事を与えます。
また、若い個体はこの限りでなく、頻度を多くして成長を促す必要があります。
何年も肥満を続けると「脂肪肝」や「コレステリン沈着」、「メスの卵胞うったい」のリスクが高くなると考えています。
ブリーダーをやるという目的があれば、沢山食べさせた方が成績が良いので、今回の話は聞き流してもらうと良いです。
ただ、慣れない方が自主的に丁度良い量を設定するのは難しいと思いますので、来院して飼い方の相談をしても良いと思います。
石川が飼っている個体は50g前後の体重ですが、最近は100gを越える個体もいます。
オバケトカゲモドキであれば160gクラスが診察に来た事もありますので、一概に何gが良いかは全体的な体型を見て判断します。
石川の自宅には20年飼っているレオパが居まして、長く飼っているため、だいぶ愛着が湧いています。忙しい方でも飼育できて、要点を押さえれば難しい動物ではないと思います。
ただ、飼育に慣れていない方が自力でベストな飼育に持っていけるかは分かりません。そういう時こそ爬虫類に精通している動物病院を利用して上手く方法を探っていくのも良いのではないでしょうか。
BEN犬猫エキゾの病院
院長 石川雅章