症例紹介
イモリやサンショウオの飼育のコツの話
BEN犬猫エキゾの病院石川です。
有尾類両性類の診察をしています。
ウーパールーパーやアカハライモリが主な診察でみる種類ですが、時折シリケンイモリやイベリアトゲイモリも来ます。
比較的、専門店でなくても購入しやすい種類です。
いずれの種類も院長の石川は飼育経験があり、飼育の相談も可能です。
上記の4種類は似ている様で、それぞれ調整するべきポイントが異なりますので、今回は共通した要点をお話できればと思います。
では何かと言うと……
・綺麗な水
・安定した低水温
になります。
基本的に有尾類は山間部に生息している動物です。涼しくて、水が綺麗な所の動物です。
移動する力が弱いため、広大な生息地の中で、ベストな場所を見つけて、そこに居座る性質が高い動物です。非常に安定志向の動物です。
具体的にどうするかと言えば、水は止まっているよりかは、ポンプなどで動かした方が良いですし、水替えも細かくマメに交換すると良いです。土や床材が糞やゴミで汚くなっていないか、循環装置のフィルターが詰まっていないかも気にしておきます。
水温は25度を超えると、調子が悪くなる可能性が出てきます。夏場は部屋のクーラーや水槽用のクーラーを駆使して安定した水温や気温を保ちます。熱帯魚とは逆の方向に温度管理をするのです。
ウーパールーパーは17度~20度が適温とされていますので、低水温の中で安定感を出せるかが、上手くいくかのポイントになります。
シリケンイモリは沖縄の動物ですし、アカハライモリも千葉に生息していますので、多少の暑さは耐えてくれると思いますが、本来は涼しい所の動物という認識は持っておきましょう。
上記の中では「アカハラ」が最も耐久性が高い種類です。初めて有尾類を飼うのなら、この種から始めるのがおススメです。
BEN犬猫エキゾの病院
院長 石川雅章