症例紹介
鳥
はじめてセキセイインコを飼ったときの健診の話
「はじめてセキセイインコを飼おうと思っているけど、何を健診したら分からない。」という相談を頂く事があります。
今回はそのお話になります。
おすすめは「感染症コース」です。
そもそも、初心者の方が検査を的確に申し出る事は難しいと思います。
特に飼いはじめは、ショップさんやブリーダーさんを経て飼い主さんの所へ来ますので、環境が変わりストレスが大きくかかります。
免疫力が落ちて来た所に、各種感染症が発生するケースが多くみられます。
具体的には
・視診、触診
・検便
・そのう検査
・遺伝子検査(PCR検査)
指定がなければ「クラミジア」「サーコウイルス(PBFD)」
を行います。
【視診触診】
鼻炎結膜炎などがないかを確認します。触って痩せていないかも重要です。
【検便】
カビの一種であるマクロラブダス(メガバク)などを診断します。
【そのう検査】
口内に細菌やトリコモナスが増えていないか確認します。
【遺伝子検査】
ウイルスなど顕微鏡で見えない感染症の検査になります。
クラミジアは人獣共通感染症です。人に感染症すると「オウム病」となります。年に一回はしっかり検査したい項目です。
PBFDはセキセイインコや白色オウムに多いウイルスの感染症です。羽毛異常や免疫力の低下が症状ですが、見た目が正常な子からも陽性が出ますので、おすすめしたいです。
また、その他にもBFDや鳥結核、アデノウイルスなども同時に検査が出来ますので、ご予算が多めに見積もれる方は、項目を増やせます。
「感染症」と言っても多種多様です。
飼いはじめの時に多くの項目を診断し、一般の方では目に見えない感染症を明らかにすると安心ではないでしょうか。
BEN犬猫エキゾの病院
院長 石川雅章