お知らせ・ブログ
カメについて/トカゲについて
爬虫類の熱中症
2019年、8月上旬は猛暑が続いております。
BEN犬猫の病院、院長石川です。
アゴヒゲトカゲやリクガメの仲間の環境設定は高温と強めの紫外線照射が基本です。
砂漠に近い環境に暮らす爬虫類の設定です。
いくら砂漠に近いと言っても、いくらでも暑くして良いという物ではありません。
本能的に過度の暑さ、強い紫外線は嫌がります。
暑ければ涼しい所行き、強い紫外線があれば日陰に隠れます。
夏の時期に爬虫類の飼育は楽と思われる方もいるかもしれませんが、そうも行きません。
狭いケージで、真昼の炎天下のベランダに爬虫類を置こうものなら15分もあれば熱中症になります。
あっという間です。
わざわざ、灼熱の昼間にトカゲやリクガメを外に出す必要はないのです。出すなら必ず逃げれる所を確保してからです。
また、室内で飼育していても、元々暑い室内に熱電球を点灯していれば、危ない気温に上昇してしまいます。
「昼は35度に設定して。」と何かで調べて実行するのは構わないのですが、ケージの中全体を35度にするという意味ではないと思います。
「ポットスポットの下は35度位にして、その他の場所は涼しく25度くらいに。」
というのが適切な設定ではないでしょうか?
「暑さから逃げれる所を作る。」
というのは基本的な作業と思います。
夏場は涼しい所を作りつつ、体温を上げられる所も設定する。この作業を連日行う訳です。
夏の爬虫類の飼育は簡単ではないと思いますが、いかがでしょうか?
BEN犬猫エキゾの病院
院長 石川雅章