症例紹介

つぶやき/ウサギ/トカゲ/フェレット/両生類/鳥

5月から熱中症に気をつける話

今回の記事を書いているのはGW中になりまして、

「熱中症」の注意喚起の話を書く季節になりました。

 

総合的な方針としては

「最高温度を毎日記録する」「天気予報の真夏日を先にみておく」

がおすすめです。

以前にも書いていますが、24時間測定できる温度計とスマホで遠隔操作できるエアコンのハブ(リモコン)が必須です。出先でもエアコンの操作出来るシステムにするのです。

 

個別に述べて行きますが、あくまでも一般的にの範囲です。個体差は必ずあります。

・ウサギ、フェレットなどの哺乳類

18度〜23度の範囲。せめて25度のは超えない。

汗をかけない冬着をきた同居人が居ると思って下さい。

・鳥類

23度〜28度の範囲。せめて30度は超えない。

昼の日光浴はさせない。

・爬虫類

かなり難しく、一概に言えない。

ベランダに出して15分で死亡などもあり得るので、日光浴は暑さのピークを避ける。

ありがちなパターンは「冬の設定のまま夏日を迎える」といった事です。

アゴヒゲトカゲやリクガメなどで起こりやすく、バスキングライトが強いワット数のままで過ごしてしまうのは危険です。

ケージ内に熱の逃げ場が少ないタイプのケージなどは卓上ファンなどで空気が逃げる工夫をしていきましょう。

・ウーバールーパー

ひたすらエアコンや水槽用クーラーで冷やして17度〜20度程度にする。

もはや断熱を施した部屋でフルパワーの冷房をかける感じです。

元々標高3000mの湖が出身ですので、いたしかたない事ではあります。

 

以上が各論になります。上記の文書で予防になれば幸いですが、動物の年齢や部屋の大きさ、エアコンの性能などなど要素は多くありますので、個々でよく観察していくのがベストです。

もちろん、健診などで来て頂いた方には個別でアドバイスを行っています。

 

BEN犬猫エキゾの病院

院長 石川雅章