症例紹介
トカゲモドキ
ヤモリ類のクロアルサック内のプラグの話
ヤモリ類で見られる症状に「おしりが腫れた」といったご依頼があります。
オスのヤモリであれば多くの場合、「クロアカルサック」内に「プラグ」や「炎症」がみられる事があります。
クロアカルサックとはオスの「ヘミペニス」をしまっておく袋です。くだいて表現するとおちんちんを収める袋です。
プラグは茶色い粘膜の塊で、正常な状態ではみる事はありません。感染を起こして炎症を起こすと塊となり粘膜に張り付いてしまします。
プラグはテクニックを使い上手く取った方が良い物ですが、自宅では処置がしにくい内容です。そのため、左右でクロアカルサックの大きさが違う時は問題を起こしていますので、動物病院で対応するのがおすすめです。
張り付いたプラグは慎重に取らなければいけませんので、ピンセットなどで慎重に取ります。
そもそも、クロアカ内が炎症を起こしている時点で状態が低下しています。プラグが発生している時点で何か問題があると考えますので、温度や栄養状態を確認する必要があります。
自身で分からなければ、爬虫類に強い動物病院で改善策を考える方が良いと思いますので、処置と合わせて来院ください。
BEN犬猫エキゾの病院
院長 石川雅章