症例紹介
トカゲ
トカゲとアゴヒゲの違い?
BEN犬猫エキゾの病院院長石川です。
先日、「トカゲ」と「アゴヒゲ」は何が違うのかという質問を外来で受けました。
玄人の方は「ああその質問は‥‥」と思われたはずです。
今回は分類のお話です。以前にも似た話を書いたと思いますが、再度聞かれるので書きます。
一つ一つの種類を覚えるのも大切ですが、「グループ名」を覚えるのも大切です。
フトアゴヒゲトカゲは「種」です。
「目」「科」「属」という様に上位分類があります。
具体的には
有鱗目トカゲ亜目 アガマ科 アゴヒゲトカゲ属
となります。
「トカゲ」はかなり上の分類で「アゴヒゲ」は区別できる下の方の分類です。
比べるにしては差が有りすぎますので、成立しません。
※「ニホントカゲ」と「アゴヒゲトカゲ」はどう違うのか? は成立します。
爬虫類や両生類、魚類、昆虫、植物などを飼育栽培しているとグループ分けが出来ている方が、覚えやすいですし、混乱しません。
開業以来、数名は「フトアゴヒゲトカゲ」と思って「ローソンアゴヒゲトカゲ」を連れてくる方が居ます。
※ローソン=ランキンスドラゴン てす
アゴヒゲトカゲ属でまともに日本に居るのは「フト」と「ローソン」の二種のみてすので、この違いを押さえて置けば大丈夫です。
アゴヒゲ属は8種類居ますが、「ヒガシ」がわずかに日本に居る様てすが、「ササメ」や「ミッチェル」、「ヒメ」などは現地に行かないと見れないでしょう。
法律がより厳しくなる様子ですので、安易にペットで輸入される事はないはずです。
属名や科名をラテン語の学名で沢山知っていると玄人な感じが出ますので、興味がある方は覚えてみると面白いです。
BEN犬猫エキゾの病院
院長 石川雅章