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最初の設定が正解?の話
BEN犬猫エキゾの病院石川です。
はじめて動物を飼う方はどうやったら上手く飼えるのか心配になると思います。
本を読んだり、ショップで話を聞いたり、ネットで調べたりと事前に調べておきますが、それでも不安は残ります。
どうしようかと言っても、動物を飼うと決めたら手を動かしてケージを組み立てたり、フードを用意したりと作業は多くあります。
苦労してくみ上げた最初の飼育設備一式は一見よく出来ている様に見えて「動物を入れてみないと分からない事」に関しては準備できていません。
隙間から脱走するかもしれない。きちんと水は飲めているのだろうか。
食事の置き場はあっているだろうか。トイレはどこでするのだろうか。
そうなのです、動物を入れてみて分かることは山の様にありますので、最初の設定を飼いながら修正していくスタイルが良いと思います。
脱走やケガの危険性があるなら、場合によっては飼育開始1日で新しいケージを買いに行く必要があります。
蛇などは脱走の名人ですので、隙間のないケージが基本です。
あるいは1年に1回あるかないかの事故もあるかもしれません。
地震でオカメインコがパニックを起こして、ケガをするというのはこれに当たります。
ベビーで飼ってきた動物も年月が経てば、成長して変化します。
2歳のハムスターは老ハムスターと言っていいでしょうから、当院ではバリアフリー化した飼育をすすめています。
最初にしっかり設備の下調べをして、「もう完璧!」とは思わずに、「だいたい大丈夫な設定だけど、何かあるかもしれない。」と思って観察をしていくのが無難です。8割正解だけど、ちょこちょこ修正していく感じです。最初から完璧な設定など作れませんので、少し「あそび」のある心構えが楽です。
ポジティブに勉強するなら、今の飼育でもある程度できているけど、もっと良い飼い方があるかもしれないと向上心を持って飼い続けるのがいい事かと思います。