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カメについて
リクガメの膀胱結石の話
BEN犬猫エキゾの病院、院長石川です。
リクガメの病気で有名なのは「膀胱結石」です。
オシッコを貯める膀胱の中に、石が出来てしまう状態です。
正常でも尿酸という「固形のオシッコ」を排出する動物ですので、多少の尿酸が出るのは普通です。
以前に書いた「クロアカ結石」は外から触れる石になりますが、膀胱結石は外科適応になるケースが多いです。
大きい石なら「開腹手術」となります。
亀で開腹という事は、甲羅を外科用の電気ノコギリで切断するという意味になります。
台形に切り込みを入れ、筋肉と甲羅だけがつながった状態にして開けるのです。
正直、大型のリクガメになるとかなり大変です。硬く厚い甲羅を正確に切っていくのは根気のいる作業です。
膀胱結石を摘出しなければ、亀さんは助かりませんので、スタッフ一同で力の限り手術を進めていきます。
手術を成功させるのも大切ですが、最も大切なのは「結石を作らない状態で飼う。」という点です。
BEN犬猫エキゾの病院
院長 石川雅章