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なんとなく暖めるよりも、数字を見て、動物を見て温度を決めるといいかもしれない話
BEN犬猫エキゾの病院、院長石川です。
この記事を書いている11月初旬の時点で、ついに最低気温が一桁を記録しました。
この時期から重要になる「温度の確認」の話題です。
様々な動物が当院には来ますので、一概に「これでよし!」という加温方法はありません。
ただ、チェックの方法はあります。
「デジタルの温度計で最低最高温度を頻繁に記録する。」
「その温度で飼っている動物さんが快適かを観察する。」
です。
例えば「ハリネズミ」は元々はアフリカの動物です。
哺乳類ですが、寒さには弱いです。
ヨツユビハリネズミは冬眠などしませんので、寒くなったら各種熱源を駆使して、温かくして飼います。
ここで、ヒーターやエアコンを使う訳ですが、必ず側に温度計を置いて「数字で」観察しておくといいです。
「何となく暖かい。」より「今は24℃ある。」
「昨夜は寒かった。」より「昨夜は15℃を下回っていた。」
の方が具体的です。
天気予報で「明日は何となく寒くなるでしょう。」ではイマイチですね。
「明日は10℃を下回るでしょう。」が具体的。
この様な予報が来たら、「温度チェックして、追加のヒーターを準備!」といきたいですね。
人間は汗をかいたり、厚着をしたりと動物に比べたら温度の調整できる幅は広いのです。
「何となく暑い」は自分の感覚であって、動物は違う感じ方をしているかもしれません。
そして、24℃の時には飼っているハリネズミさんが、本当に活動して食事を食べているのかを確認していく訳です。
ハリネズミは、一番冷え込む深夜が活動時間です。
深夜の最低温度こそ、一番チェックしたい所ですが、なかなか夜更かしもできません。
そこて、最低温度を記録できる温度計を活用して、起きている時間に確認していけば良いのです。
「低体温のハリネズミ」で診察に来る事の無いように、快適な設定を確認していきたいですね。
BEN犬猫エキゾの病院
院長 石川雅章