症例紹介
ウサギ/犬/猫
ウサギのスポット剤の禁忌の話
BEN犬猫エキゾの病院です。
ウサギを診察する上で注意点がいくつかありますので、今回はその話を紹介していきます。
「禁忌の薬剤」、「骨折」、「ストレスをかけない、驚かせない」などです。
その中で、薬剤の中で滴下式のスポット剤の話をしていきます。
ウサギには各種のダニが寄生していることがあります。「カイセン」「ツメダニ」「ミミダニ」が有名な種類です。いずれもウサギの皮膚を住みかとし、繁殖してくると脱毛や白いフケが出てきて症状として表れます。
これらのダニは滴下式の駆虫薬を使って治療するのが、主なやり方です。
適切な用量を計算して治療しますが、ウサギ専用の薬剤は売っていないため、犬猫の薬剤からウサギに適した量を計算します。
ここのポイントは「薬剤」の選択です。
世の中には犬猫用のノミダニの薬はかなり多くありますが、各種成分が異なります。
「フィプロニル」という成分は禁忌で、数時間で死亡する可能性もあります。
ウサギだけを飼っている飼い主さんがフィプロニルを入手する事はあまり無いと思いますが、犬猫を飼っている方はフィプロニルがよく流通する薬剤になりますので、誤って投薬しない様に気をつけなければいけません。
安全なのは動物病院で診察して、体重を測り、獣医師の指示のもとで経過を見ていく事です。
フィプロニルは犬猫では安全性が高い薬になり、丁寧にも何kg〜と体重まで指示してくれています。一方で、犬猫で良く使う薬ではあるものの、エキゾチックアニマルでは安全性が不明なものも多いので、注意して使用する事が重要です。
BEN犬猫エキゾの病院
院長石川雅章